住宅ローンのお話その1

トレック不動産販売で物件をご購入されるお客様の約半数が住宅ローンを利用されます。これから住宅ローンを利用して物件のご購入をご計画の方に、うまく住宅ローンを借りていただくために気を付けていただきたいお話を、実際に私が不動産取引の際に体験したことに基づいて書いていきます。

もう何年も前のお話ですが、30歳くらいのご夫婦がマンション購入のご相談でご来店されました。その表情にどこか元気がないのです。お話をお伺いしていくと、先日大手不動産会社で物件購入を検討していたところ、「ローンが通らないから購入は無理です」と断言されたとおっしゃるのです。気に入った物件を見つけて、住宅ローンの審査をしたところ、十分なご年収があるにもかかわらず、銀行からの回答は「総合的な判断により」という、よく分からない理由で「否認」されてしまったんですね。このような曖昧な表現でローンが否認されるケースは、ほぼ間違いなく金融機関が必ずチェックする個人信用情報に何らかの問題があるのです。

よくよくお話をお聞きすると、1年ほど前にクレジットカードで支払った1,000円程度の金額が残高不足で引き落とされず、その後も残高不足に気づかないまま数カ月経過していたことがあったとのこと。ご来店された時点では、支払いも完了済だったのですが、いわゆる「ブラックリスト」に載ってしまっていたんですね。たかが1,000円の滞納と侮ってはいけません。それが故意であってもなくても、滞納していたという事実だけが金融機関の情報機関に残ってしまい、ローンの借入や新たなクレジットカードの申し込みができなくなることもあるのです。一旦「ブラックリスト」に載ってしまうと、消えるまでに5年から7年は必要と言われています。家族のために、今マイホームを購入したいのに、1,000円をうっかり滞納したばっかりに5年以上も待たなければ住宅ローンが借りられず購入ができないなんて悔しいですよね。

今は、現金がなくても簡単にカードで支払いができる時代ですが、そこに落とし穴が潜んでいることをあるのです。これから住宅ローンの利用をお考えの方は、クレジットカードを利用されたときは、大きな金額の滞納だけではなく、ついついうっかり忘れてしまうくらいの少額の滞納もしないようお気を付けください。

余談ですが、そのお客様には、少額の滞納であったため滞納のあったクレジット会社に実際に出向き、個人信用情報上の滞納の履歴を削除していただくよう誠心誠意担当者にお願いをすることをアドバイスさせていただきました。なんと、そのお願いが受理されて後日個人信用情報上の滞納履歴が削除され、住宅ローンを利用して無事マイホームをご購入いただくことができたのです。

平田

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