部屋探しに同行

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久々に本格的な雨だった今日は朝から神戸で、4月から大学生になる広島の甥っ子の部屋探しに付き合ってきました。

前々から是正していく必要があると思っているのですが、賃貸は地域によって商習慣が異なり、いったい何が正しくて何が違うのかが分かりにくいのが実情です。具体的に言えば、地域によって「敷金・礼金」と言うところもあれば、「保証金・解約引」と表現するところもある。1年あるいは2年ごとに更新料を支払うことが当たり前の地域もあれば、大阪のようにほとんど更新料なんて発生しない地域もある。

地方から物件を探しに来て、1~2日で物件を決めなくてはいけない方は、一体この地域では、何が正しくて何が間違っているのかすら分からず、「もしかして損していないかな・・・」という不安を抱えながら、賃貸業者さんの言うことを信じるしかないというのが、実情ではないでしょうか。

だからこそ、不動産会社はお客様の「知らないこと」に付け込むのではなくて、誠意のある正直な対応をすることが、その責任だと思うのです。

うちの姉は先日広島で、神戸にも支店のある全国展開の賃貸業者さんに行き、「合格発表直後の今の時期は、部屋がすぐに決まってしまうのでとにかく物件を押さえておいた方がいいですよ」とアドバイスを受け、物件も見ずに賃料1ヵ月分の手付金を振込んだそうです。しかも、キャンセルの場合は違約金として扱われ、返金されないとの説明が有ったとのこと。

これって、当たり前のことのように思われている方もいらっしゃると思いますが、キャンセルしても「返金してください」と言えば、返ってくるお金なんですね。契約が成立していないのだから、そういったお金を没収される必要は無いのです。賃貸業者さんも宅建業法に違反することは当然知っています。しかるべき機関にお客様から苦情の申し立てをされれば、免許を得て営業している宅地建物取引業者としてとてもまずい立場になり、結局返金しなければいけないことを認識していますから、お客様から返金を要求されれば返金に応じざるを得ないのです。

ただ、返金されないことが当たり前だと思い込んでしまっていて、返金を要求されない方も多いのではないでしょうか。返金を要求されないのだから、「返金しなくて儲けもの」というのは同じ業界の人間として正直違和感を覚えます。

姉が仮押さえしていた物件は更に、神戸ではあまり馴染みのない「更新料」が1年毎に2万円必要とか、部屋に最初から備え付けてある冷蔵庫裏のクロスの黒ずみの補修費は借主負担とか、入居時に除菌費用として1万数千円必ず必要とか、退去時ハウスクリーニング代として数万円が必ず敷金から差し引かれるとか、到底納得のできない一方的な条件が設定されていたため、キャンセルすることを助言し、もっと条件の良い別の物件に決めました。

当然、振込んだ手付金は返金要求をし、拍子抜けするくらいあっさりと返金に応じていただけましたよ。

平田

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